森を歩く③-東京大学北海道演習林編-
大雪山と樹海を歩く この夏、夏季休暇を利用して、北海道の中心部に聳える大雪山系を縦走してきました。 アルプスと比べて登山者の数も少ない中、ヒグマやエゾシカ、ナキウサギなどの貴重な野生動物たちが息づく様子や、構造土が生み出す不思議な景観、鮮やかな高山植物の花々を見ながら雄大なフィールドを計5日ほどかけて歩く、素晴らしい時間でした。 ただ私がこの旅行で北海道に来たのは、登山以外にもう一つの目的がありました。 それは「富良野市生涯学習センター」で開かれた、どろ亀さんとC.W.ニコルさんの追悼展示会「森の心、そして祈り」と、それと並行する形で催された「東京大学北海道演習林の見学会」に参加にすることでした。 北海道開拓期の1899年(明治32年)に創設された「東京大学北海道演習林」は、およそ2万3000haもの広大な敷地から「樹海」の名を持っています…続きを読む