「ケンモリ」(正式名称:NPO法人「日本に健全な森をつくり直す委員会」)は、養老 孟司を委員長、C.W.ニコルを副委員長、天野 礼子を事務局長として、日本の森林(もり)を次代に生かすための政策提言と、新しい「森の市民」を育成するオピニオン・リーダー集団として2008年7月に創設したものです。趣旨に賛同した多くのリーダーが各界から集まって「委員」となり、提言書作成から講演、執筆、実践など、さまざまな活動を展開しています。主な活動には、京都大学が2003年より提唱している「森里海連環学」に賛同し、講座やシンポジウムなどを通した ”森里海連環学”の普及や実践の紹介もあります。「森里海連環学」は、環境省により、「森里川海連環思想」となり、2018年より全国の小学生にむけて小冊子「森里川海大好き!」が配布されるようになりました。2013年からは、島根県高津川流域で、小・中・高校生やI・Uターン者に「森仕事」や「無農薬農業」の学びの場をつくる教育プロジェクトも展開してきました。
主な活動
- 2005年~
- 高知県仁淀川と、国土交通省の”清流日本一”を6度も獲得している島根県高津川流域で、2003年に京都大学が創立した ”森里海連環学”を広めるため、「自然に学ぶ”森里海連環学”カルチャー教室(のちに「養老孟司と学ぶ ”森里海連環学”」と改名。現在は「ケンモリッジ大学」と称している。)」を開催。
- 2008年7月
- 「日本に健全な森をつくり直す委員会」を創設した。
- 2009年9月
- 第一次提言書「石油に頼らず、森林(もり)に生かされる日本になるために」を政府に提出し、農林水産省が「森林・林業再生プラン」を創設することにつながった。この提言書は、「石油に頼らない―森から始まる日本再生」(北海道新聞社刊)で、よりわかりやすく解説されている。 「第一次提言書」データ(pdf)をダウンロードする
- 2011年7月
- 第二次提言書「森林(もり)と自然エネルギーに生かされて生きる日本になるために」では、『「東日本大震災」と「原発事故発生」をうけ、「森からできること」を考える必要がある』などを提唱した。この提言書は、「庭は手入れをするもんだ―養老孟司の幸福論」(中央公論新社刊)で、よりわかりやすく解説されている。 「第二次提言書」データ(pdf)をダウンロードする
- 2012年10月
- 「”森から変える日本”委員会」も、養老を委員長として日本の三大林業会社の三井物産、王子ホールディング、住友林業や、「経団連自然保護協議会」などと結成。提言書「日本は森林(もり)をいかに賢く使い、豊かにしてゆけるか」を作成した。
- 2013年10月
- 島根県西部の津和野町に事務所を置き、NPO法人「日本に健全な森をつくり直す委員会」とした。
- 2014年~
- 亡き委員の立松和平が林野庁と提唱していた「古事(こじ)の森づくり)(文化財の修改築に備える森づくり)」を継承・発展させる事業の展開もめざしており、2014年10月には岩手県平泉町にてシンポジウム「世界遺産平泉から始める、里山を、地域みんなで再生してゆく”森林プロジェクト”を考える」も主催した。
- 2016年12月
- 事務所を島根県西部の吉賀町に変更した。
- 2018年7月
- 10周年記念として「未来の子供達に捧げるシンポジウム-21世紀をどんな時代にできるか?」を10時~17時の時間で開催した。
- 9月
- 「自由民主党総裁選のタイミングに合わせて、第三次提言書をつくり、その候補者、他党代表、全国紙と東京新聞、共同通信社、時事通信社などへ養老委員長名で9月3日に送付した。『今の日本は、世界の潮流からは「周回遅れ」であるという現実や、2015年に環境省が創立した“森里川海連環”を理解してゆくことがこれからの日本人には必要ではないか』と書き込んでいる。 「第三次提言書」データ(pdf)をダウンロードする
- 2019年
- 1月に天野礼子事務局長の「多発性骨髄腫」が発見され、抗癌剤治療を開始。5月には脳出血もし、失語。しかしその後は「言語リハビリ」しながら事務局長の仕事を続けている。 10月4日に「年次総会」を松本楼で開催した。
- 2020年
- 2月より「コロナ」が世界で発生した。4月3日に副委員長のC.W.ニコルが逝去。6月には養老孟司委員長の「心筋梗塞」がわかったが、2週間の入院で無事、元気になった。 この年は「委員会」は、以下の取り組みを行った。 (1)ケンモリッジ大学 養老孟司「森里海川連環」2020年度版 を 10月10日(土)「養老と山極がまだ語っていなかったこと」 養老孟司、山極寿一、藻谷浩介(オンライン配信併用)。 同日に年次総会も、モンベル品川会場で行った。 10月17日(土)「”有機農作物”を食べることで、身体の中の農薬を低減できる」 長谷川浩(「母なる地球を守ろう研究所」理事長)、安保英樹(有機の肥料「大和肥料」代表)、天野礼子、モンベル大阪本社で開催。 11月30日(日)「海洋生態系の保全」 白山義久(「海洋研究開発機構」特任参事)、藻谷浩介、天野礼子、モンベル品川会場で開催。 12月21日(日)「2038年、南海トラフ巨大地震。他にも首都直下型地震?富士山は?」 尾池和夫(地震学者「京都芸術大学」学長)、藻谷浩介、天野礼子、モンベル大阪本社で開催(オンライン配信のみ)。 (2)「‟森里川海思想”と生きていこう島根県吉賀町で」 を、 8月25日(火)「”地域おこし協力隊”になって、森で生きてみませんか?」 モンベル広島紙屋町店で開催。 10月16日(金)「”有機農業”で生きる」 福原圧史(「食と農かきのきむら企業組合」副理事)など、モンベル広島紙屋町店で開催。 11月24日(火)「”小鳥と語る”を解説。吉賀町の自然。」 田原博(「日本野鳥の会」会員)、吉賀町長と、モンベル広島紙屋町店で開催。 ケンモリッジ大学 養老孟司「森里海川連環」2020年度版をPDFダウンロードする 「‟森里川海思想”と生きていこう島根県吉賀町で」PDFをダウンロードする
- 2021年
- この年は「委員会」は、以下の取り組みを行った。 ケンモリッジ大学 スペシャル企画として 9月11日(土)「私たちは子どもたちのために“ちがう日本”をつくれるのか?脱成長を考えてみる」 養老孟司、山極寿一、藻谷浩介、斎藤幸平(オンライン配信併用)。 同日に年次総会も、モンベル品川会場で行った。 「第四次提言書」データ(pdf)をダウンロードする 12月4日(土)「これからどうなる?首都直下型地震、富士山噴火、南海トラフ巨大地震、そして日本列島」 尾池和夫(地震学者「静岡県立大学」学長)、藻谷浩介、天野礼子、モンベル品川会場で開催(オンライン配信併用)。
- 2022年
- この年は「委員会」は、以下の取り組みを行った。 (1).「養老孟司と学ぶ『森里川海連環』/ケンモリッジ大学」 ・ 5月7日(土)モンベル品川区店:「“みどりの食料システム戦略”をもっと早く、もっと大きくしよう!」養老孟司、天野礼子、藻谷浩介、香坂玲、安保英樹、他 ・ 7月21 日(木) モンベル広島紙屋町店:「“みどりの食料システム戦略”をもっと早く、もっと大きくするために!」島根県吉賀町岩本一己町長、福原圧史 ・ 9月11日(土)モンベル品川区店:「”気候変動”と“再生可能エネルギー”を考える」養老孟司、藻谷浩介、平田仁子、北海道長万部町木幡正志町長、沼真吾、久保睦夫 ・ 10月22日(土) 午前~午後、島根県津和野町:「“小型木質バイオマスガス化発電”を島根県の各所につくる」環境省自然環境局奥田直久局長、藻谷浩介、久保睦夫、他 ・ 10月22日(土)夜、島根県吉賀町:「“みどりの食料システム戦略”をもっと早く、もっと大きくしよう!」天野礼子、藻谷浩介 ・ 11月12日(土)高知県「地震のことは怖がらないで勉強しよう!」高知県濱田省司知事、養老孟司、尾池和夫、隈研吾、中島浩一郎、他 (2).「懇談会」の開催 9月11 日(土)モンベル品川店において開催した当「委員会」の「年次総会」終結後に開催 当日は、養老委員長はじめ各分野で活躍する委員に加え、環境省及び林野庁の皆さまにも 来賓としてご参加いただき、貴重な意見交換を実施。
法人概要
名 称 | 特定非営利活動法人「日本に健全な森をつくり直す委員会」 | |
---|---|---|
略 称 | 「ケンモリ」 | |
設 立 | 2008年(任意団体)2013年(NPO法人) | |
事務所 | 島根県鹿足郡吉賀町柿木752-1 | |
連絡先 | Tel:090-1449-8694 Fax:0856-79-2017 | |
役 員 ※( )内は「委員会」役名 | 理事長 | 養老 孟司(委員長) |
副理事長 | 天野 礼子(事務局長) | |
理事 | 藻谷 浩介、岡橋 清元、高井 洋一(事務局長補佐)、中島 浩一郎、岡本 昌宏、辰野 勇、秦 賢志、松本 公一、山極 壽一 | |
監事 | 平野 良昌 |
「定款」データ(pdf)をダウンロードする
会員名簿
【委員会役員】ケンモリ[日本に健全な森をつくり直す委員会]構成メンバー
- 委員長/理事長:養老 孟司(東京大学名誉教授)
- 事務局長:天野 礼子(作家)
- 副委員長:藻谷 浩介(「日本総研」主席研究員)
【委員】※五十音順
- 相原 一(「東京大学医学部・眼科」教授)
- 青木 章泰(「高知県スポーツ協会」会長)
- 赤野 孝一(「聖母女学院」理事長)
- 安家 周一(「あけぼの学園」理事長)
- 淺沼 悟(「ピュアボックス」代表取締役)
- 有田 学(「BOSS」代表理事)
- 安保 英樹(「大和肥料」代表取締役)
- 池澤 夏樹(作家)
- 石井 政信(「高津川流域圏不耕起農法研究会」会長)
- 石坂 典子(「石坂産業」社長)
- 伊東 信一郎(「ANAホールディングス」会長)
- 井上 篤博(「セイホク」社長)
- 今井 聖造(「今井産業」顧問)
- 今井 隆(「龍の瞳」社長)
- 岩崎 治代(「田吾作」店主)
- 上原 美奈子(「白谷清茶堂」代表)
- 内田 樹(「神戸女学院大学」名誉教授)
- 内田 泰史(「医療法人 恕泉会 内田脳神経外科」理事長)
- 浦口 尚子(「アレグレの森」代表)
- 尾池 和夫(「氷室俳句会」主宰・元「京都大学」総長)
- 大槻 幸一郎(元・「アジア航測」会長)
- 大原 栄博(「池川木材工業」社長)
- 岡橋 清元(「清光林業」名誉会長)
- 岡本 昌宏(「セリエコーポレーション」代表取締役)
- 鋸谷 茂(「森と木の研究所」代表)
- 奥田 政行(「オール・ケッチァーノ」オーナーシェフ)
- 小関 康嗣(「美山里山舎」代表取締役)
- 小幡 健太郎(「アストマックス」常務)
- 加藤 登紀子(シンガーソングライター)
- 加藤 晴之(「加藤企画編集事務所」代表)
- 川上 善嗣(「広島工業大学工学部」教授)
- 河名 秀郎(「ナチュラル・ハーモニー」社長)
- 川田 肇(「川田研究所」代表取締役)
- 京村 まゆみ(山のこども園「うしのしっぽ」園長)
- 久保 睦夫(「フォレストエナジー」地域エネルギー・アドバイザー)
- 久保田 宏(「東京工業大学」名誉教授)
- 隈 研吾(建築家)
- 黒田 洋一郎(「環境脳神経科学情報センター」代表)
- 桑原 三平(元「リンケン」会長)
- 香坂 玲(「東京大学」教授)
- 河野 洋司(「柿木公民館」館長)
- 小林 朋道(「鳥取環境大学」教授)
- 斎藤 幸平(「東京大学」准教授)
- 酒井 秀夫(「日本木質バイオマスエネルギー協会」会長)
- 坂根 正弘(「コマツ(株式会社小松製作所)」相談役)
- 佐古 正(「アルバン」代表)
- 志賀 茂(「がんこフーズサービス」名誉副会長)
- 柴田 昌三(「京都大学」大学院特任教授)
- 白山 義久(「海洋研究開発機構」特任参事)
- 末松 広行(元・「農水省」事務次官)
- 鈴木 悌介(「鈴廣蒲鉾本店」副社長)
- 鈴木 英幸(元・「全国労働金庫協会」副理事長)
- 住田 直之(「住田学園」理事長)
- 髙井 洋一(「ポロ・ビーシーエス」社長)
- 髙野 真光(「マスコミ市民」編集委員)
- 髙山 惠太郎(「たる出版」会長)
- 多田 孝文(「大正大学」客員教授)
- 辰野 勇(「モンベル」会長)
- 田中 淳夫(森林ジャーナリスト)
- 田中 保(「田中静材木店」代表)
- 田中 克(「舞根森里海研究」所長)
- 田中 圭祐(「光泉カトリック幼稚園」副園長)
- 田部 長右衛門(「田部」社長)
- 多根 幹雄(「奥出雲多根自然博物館」理事長)
- 千葉 慶一(「カタログハウス」ソロー事業部・執行役員)
- 千葉 康伸(「有機農業・NO-RA」代表)
- 月森 衛(元・「日赤益田病院」事務長)
- 津島 辰雄(「全国森林インストラクターしまね」事務局長)
- 土田 裕久(「ツチダ」社長)
- 寺戸 和憲(「ほたるの郷 三谷」代表)
- 土井 善晴(料理研究家)
- 研本 正明(元・「広島県学校生活協同組合」理事長)
- 土佐 則幸(「美都森林」社長)
- 戸矢 晃一(フリー編集者)
- 鳥居 敏男(「自然公園財団」専務理事)
- 中井 徳太郎(元・「環境省」事務次官)
- 中島 浩一郎(「銘建工業」社長)
- 中村 俊郎(「中村ブレイス」社長)
- 中村 雅行(「岡村製作所」社長)
- 永井 豪(「NAGAI」代表)
- 錦織 良成(映画監督)
- 長谷川 泰二(「泰志庵」代表)
- 畠山 重篤(「NPO 森は海の恋人」理事長)
- 秦 賢志(「はまようちえん」理事長)
- 平田 仁子(「クライメート・インテグレート」代表理事)
- 平野 均(「平野建設」社長)
- 平野 良昌(「銘建工業」顧問)
- 福原 圧史(「食と農・かきのきむら企業組合」副理事長)
- 古瀬 誠(「山陰合同銀行」前・特別顧問)
- ブライアン・ウィリアムズ(画家)
- 松浦 秀俊(「物部川漁業協同組合」組合長)
- 松枝 智子(「高取保育園」園長)
- 松本 公一(「島根有機農業協会」理事長)
- 宮崎 駿(映画監督)
- 円山 洋輔(「柿木公民館」主事)
- 三浦 由美子(「健康美学」社長)
- 村上 京子(「イザラ書房」代表)
- 村田 昌子(「清水三年坂美術館」副館長)
- 茂木 健一郎(「ソニーコンピュータサイエンス研究所」シニアリサーチャー)
- 森田 いずみ(「C.W.ニコル・アファンの森財団」理事長)
- 山極 壽一(「総合地球環境学研究所」所長)
- 山崎 徹(「山陰合同銀行」頭取)
- 山下 洋(「京都大学」森里海連環学・教育研究ユニット特任教授)
- 山田 英生(「山田養蜂場」代表)
- 山元 文明(「四国銀行」取締役頭取)
- 山脇 裕子(「柿の里」代表)
- 吉中 力(「高津川不思議探検隊」隊長)
- 渡辺 綱男(「自然環境研究センター」上級研究員/元・環境省自然環境局長)
【永久委員】
- C・W・ニコル
- 立松 和平
- 竹内 典之
- 山下 一穂
- 澄川 喜一
- 真下 正樹
- 川村 誠
- 農原 勝弘
- 田村 浩一
個人情報保護方針
当会は、個人情報が重要な資産であることを理解し、個人情報を正しく取り扱うことが当社の重要な責務であると認識し、 以下の方針に基づき個人情報の保護に努めることを宣言します。- 1. 個人情報保護に関する法令や規律の遵守
- 高知県仁淀川と、国土交通省の”清流日本一”を6度も獲得している島根県高津川流域で、 ”森里海連環学”を広めるため、「自然に学ぶ”森里海連環学”カルチャー教室(のちに「養老孟司と学ぶ ”森里海連環学”」と改名。現在は「ケンモリッジ大学」と称している。)」を開催。
- 2. 個人情報の取得
- 当会が個人情報を取得する際には、利用目的を明確化するよう努力し、適法かつ公正な手段によって、個人情報を取得します。
- 3. 個人情報の利用
- 当会が取得した個人情報は、取得の際に示した利用目的もしくは、それと合理的な関連性のある範囲で、当会活動の遂行上必要な限りにおいて利用します。また、個人情報を第三者との間で共同利用し、または、個人情報の取扱いを第三者に委託する場合には、 共同利用の相手方及び第三者について、個人情報の適正な利用を実現するために監督を行います。
- 4. 個人情報の第三者提供
- 当会は、法令に定める場合を除き、個人情報を事前に本人の同意を得ることなく第三者に提供しません。
- 5. 個人情報の管理
- 当会は、個人情報の正確性及び最新性を保ち、安全に管理するとともに個人情報の紛失、改竄、漏洩などを防止するため、 必要かつ適正な情報セキュリティー対策を実施します。
- 6. 個人情報の開示・訂正・利用停止・消去
- 当会は、本人が個人情報について、開示・訂正・利用停止・消去を求める権利を有していることを認識し、 個人情報相談窓口を設置して、これらの要求のある場合には、法令にしたがって対応いたします。
平成26年6月1日 NPO法人 日本に健全な森をつくり直す委員会 委員長 養老孟司