黒部源流めぐり

北アルプスの最奥部、黒部源流エリアへ 先日休みを利用して、憧れだった北アルプス最奥にある黒部源流エリアへ行ってきました。テント場や山小屋を利用しながらの5泊6日の山行でしたが、そこへ行ってみようと思ったきっかけは、伊藤正一・著『黒部の山賊』、やまとけいこ・著『黒部源流山小屋ぐらし』の2冊の本にあります。 どこの人里からも奥まった地にあるため、古くからの人間社会との関わりの記録はほとんど残っておらず、「日本最後の秘境」とまでいわれたこの山域。その地に山小屋文化を築き上げた伊藤正一が著した『黒部の山賊』には、戦国武将・佐々成政の埋蔵金伝説に引き寄せられるように集った様々な山師たちの逸話や、「山賊」と称された伝説的なマタギたちの活躍により山小屋が建設されていった経緯、また彼らが遭遇した多くの怪奇譚などが魅力たっぷりに語られています。 そんないわく…続きを読む