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2020年度版 ケンモリッジ大学開講〜養老孟司と学ぶ「森里川海連環」

 2020年度ケンモリッジ大学を株式会社モンベルの協力を得て、東京、大阪で各2回(全4回)開講します。 参加ご希望の方は、氏名・参加希望日・メールアドレス・携帯電話番号・ファクス番号(お持ちであれば)をお一人ずつお知らせください。 ●申し込み先 NPO法人 日本に健全な森をつくり直す委員会事務局  MAIL:info@kenmorij.org FAX:06-6397-7570 なお10月10日(土)東京会場のイベントは、zoomライブ配信も行います。ライブ視聴希望の方は以下の手順に沿ってお申し込みください。(当日参加できない方は後日、録画した動画を視聴できます) ●zoom参加申し込み方法 ①k1010@nagai-inc.co.jpに空メールを送信 ②送られてくる申込みフォームに必要事項を入力し、決済システムにて参加費を支払う ③決済完了…続きを読む

島根県吉賀町で”森里川海”思想と生きていこう

私共の「日本に健全な森をつくり直す委員会」は、私が委員長、C.Wニコルが副委員長、天野礼子が事務局長となって2008年7月に設立させ、2013年に島根県津和野町にてNPO法人化したものですが、それ以前の2005年から、林野庁や林業を応援する活動をしてきました。「日本の森をつくり直したい」からです。 また2003年に京都大学が創設した“森里海連環学”を広める活動もしています。森と川と海の連なりを直してゆくことも21世紀には必要と考えるからです。そのため『養老孟司と学ぶ“森里海連環学”』を、私共の事務所のある島根県西部の高津川などでの座学や自然の中でのメニューで考えました。 「森を愛する」多くの老若男女が育ってくれるように、これを長く続けてゆきたいと存じます。 皆様の御参加を募ります。 NPO法人「日本に健全な森をつくり直す委員会」 委員長 養…続きを読む

事務局長 天野より

4月28日(火)の毎日新聞紙の16面の全紙大で、ケンモリ委員の山極寿一氏の“疫病と人間”の原稿が載っています。 いそぎ、読んで下さい。「新たな“連帯”が要る」と。 また毎日新聞社は、13面でも全紙大で「新型コロナおさらい」も載せています。 養老先生は、4月2日の「週刊新潮」で「新型コロナウイルスとは“共生”するしかない」と言っておられます。“連帯”しましょう。 事務局長 天野礼子 毎日新聞2020年4月28日 06時00分(最終更新 4月28日 07時30分) 新たな経済秩序、国際関係、暮らし方の早急な模索を 山極寿一・京大学長続きを読む

「ニコルさん、ありがとう!」天野礼子

ニコルさんを紹介してくださったのは、私の文章の師の開高健さんでした。 私はまだ26歳(今は66歳)でした。 34歳の時(1988年)に、師と一緒に「長良川河口堰反対運動」を、国会へむけて作りました。 「“パンダ作戦”や。反対運動は、一人一人でやっても建設省河川局へは勝てへん。そやけど、上野動物園にパンダを見に来る人の数を見ろ。俺が“弟”と思っとるニコルや、立松和平や、夢枕獏や、カヌーイストの野田知佑を“パンダ”にして、多くの人々を長良川に集めるんや」と、おっしゃった。 毎年一万人以上のカヌーイストが長良川へ、河口堰の工事現地に集まったのだ。 モンベルの辰野勇さんや、俳優の近藤正臣さん、歌手の南こうせつさんも。 しかし、師は、1989年12月に、58歳で亡くなられた。 89年の春に、私は脳の発作(私には「脳動静脈奇形」という持病がある)で長良…続きを読む

C.W.ニコルさんに捧ぐ。養老孟司

ニコルさん  「ケンモリ」委員会の副委員長だった C.W.ニコルさんが亡くなられた。まだ一緒にやりたいことがいくつもあったのに、残念である。  ニコルさんはいい男だった。「養老さんと話すときは、ボク緊張するんだよ」といっていた。私が緊張しないので、その分を背負ってくれていたのであろう。そう書いても、あんまりわかってもらえないか。要するに私はニコルが大好きだった。  私たちの世代は、子どもの頃にもっぱら森で遊んだ。テレビもなけりゃあ、SNSなんて影も形もない。その代わり森の中なら、なんの心配事もない。ニコルの感性はそこにあったと思う。だから世界中、どこでも暮らせたのである。  そういう人たちがどんどん減っていくような気がする。今の人はすぐに理由を訊く。ものごとに理屈をつける。ニコルは説明はするが、理屈は言わなかった。じゃあ鈍感かと言ったら、デ…続きを読む